植物と動物南関東山の写真

天城山 荒れた登山道と原生林

植物と動物

2023.06.04@伊豆市, 静岡県

天城山は伊豆半島中央部に広がる連山であり、万三郎岳(1,406 m)や万二郎岳(1,299 m)を中心とする峰々から成る。富士箱根伊豆国立公園の一角をなす山域で、展望は多くないが、ブナやヒメシャラを主体とした原生林が広がる点が大きな魅力である。加えて、5月から6月にかけて見頃を迎えるアマギシャクナゲや遅咲きのアマギツツジ(写真1枚目。種の同定には確信がない)が群生し、いずれも伊豆半島の固有種である点も特徴的である。

登山口としては、伊東市側の天城高原ゴルフコースがよく知られており、登山者専用駐車場も整備されている。しかし、人気ルートである一方、2011年ごろには登山道の荒廃が問題として取り上げられ1、現在でも完全に改善されたとは言いがたいようだ。

たとえば、かつては適切に整備されていた登山道が土砂流出により段差が大きくなるなどして、登山者がそれを避けて歩く結果、登山道の幅が広がり、いわゆる複線化が進んでいる。こうした事案は霧ヶ峰のような他の山域でも問題となっている。登山道が荒れることによって、コースがわかりにくくなり、道迷いによる遭難事案も多発していると報告されている。いち登山者としては、ストックにキャップを装着するなど、登山道をできる限り傷めない歩行を心がけたいところだ。

他の百名山とはどこか異なる、独特の山容が魅力的だった。天城山を大きく東西に横切る通称「天城越え」もできるようだが、これはまた別の機会にとっておきたい。

  1. 天城環境保全委員会.だるま山高原 Retrieved October 22, 2024 from https://izugeopark.org/geosites/darumayamakogen ↩︎
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