花と田園が広がる北の国
北海道の富良野地域 は、内陸性気候で気温の年較差・日較差が大きいが、夏の気候は比較的穏やかであり、農業に適した地域である。農業が基幹産業であり、水稲、玉ねぎ、甜菜、馬鈴薯などが主要作物である1。また、富良野地域は香料用などを目的としたラベンダーの栽培地として知られており、たとえばファーム富田をはじめとする観光農園が多数存在する。
ラベンダー栽培は戦後まもなく北海道で始まり、1950年代以降、富良野地域で本格化した。香料用としての需要が減少した後も、1970年代以降に観光資源としての価値が再認識され、観光農園やラベンダー畑を目的に来訪する人々が増えている2 3。富良野地域の夏、特に6月下旬から7月下旬は、ラベンダーの見頃のピークとされており、多くの観光客を集める時期となっている。
ギャラリー
ラベンダー畑の魅力は視覚的な景観だけに限らず、香りと音にもある。ラベンダーの前でしゃがみ込み、花穂と花穂の間を観察していると、採蜜に訪れたたくさんの蜂(ミツバチ、マルハナバチなど)の羽音が聞こえる。サワサワという風の音と、ラベンダーの微かな香りが鼻を刺激し、観光客の話し声がゆっくりと遠ざかっていく。
























