星の写真

紫金山・アトラス彗星を舞浜から撮る

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2024.10.20@浦安市, 千葉県

紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)は、2023年1月に中国の紫金山天文台(Zijinshan Observatory)およびアメリカの ATLAS(Asteroid Terrestrial-impact Last Alert System)観測プロジェクトによって確認された新彗星である。太陽系外にあるオールトの雲からやってきたとされ、2024年秋に地球へ大きく接近した。夕方から宵の西の空にかけて、肉眼でも視認可能な明るさ(2等星前後)に達したことから大きな注目を集め、多くの天体写真家を賑わせた。

当時、SNS上でも、北アルプス槍ヶ岳山荘からの写真や、美ヶ原の王ヶ頭ホテルから撮影されたとみられる写真が話題となっていた。都市近郊であっても、海など光害の少ない方向を背景にすれば容易に観察できるほどになり、広い地域で観望の機会が得られた。

ただし、観察可能な方角が西の空に限られていたため、東京近郊におけるロケーションの選定には難があった。たとえば、天の川の撮影であれば、大洗磯前神社や城ケ崎のように太平洋を望む海岸地域を選べばいい。しかし、都市近郊で西方向を確保しようとすると、適切な場所を見つけるのは容易ではなかった。結局、事前に候補地として考えていた舞浜に行くことにした。

ディズニーランドに降り立つわけでもなく、リゾートラインを下車して舞浜海岸遊歩道へ一番に乗り込み、三脚を立てて撮影した写真。同じ目的のアマチュア写真家たちが大勢集まっていたので、互いに彗星の発見位置や方角の情報を教え合いながら撮影した。ただ、105 mmという焦点距離ではさすがに満足に彗星を映すことは叶わず、トリミングとノイズリダクションを含めたポスト処理を行っている。それでも、彗星の全貌を捉えることができ非常に価値のある体験だった。

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